【説教資料】2023年11月
- Tamami Hangalay
- Nov 18, 2023
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Updated: Nov 25, 2023
■パレスチナ問題と聖書、および宗教の役割
[参照]
アブラハムが86歳の時に生まれたイシュマエルという一人の息子がいました。サラに仕えていたエジプトの女性ハガルから生まれた息子です。このイシュマエルとイサクとの間に、誰がアブラハムの跡を継ぐのかという世継ぎの問題が起こります。創世記第21章10節です。
「このはしためとその子を追い出してください。このはしための子はわたしの子イサクと共に、世継となるべき者ではありません」とサラがアブラハムに言うと、神様がアブラハムに答えます。
「あのわらべのため、またあなたのはしためのために心配することはない。サラがあなたに言うことはすべて聞き入れなさい。イサクに生まれる者が、あなたの子孫と唱えられるからです」(創21/12)。アブラハムを継ぐべきはイサクであるということを、神様がはっきりと言われます。
こうしてイシュマエルは、アブラハムから生まれた息子でありながら、追われていくようになります。しかし神様は、このイシュマエルをも愛され祝福されます。イシュマエルが死んでしまったということではないのです。神様がイシュマエルを愛し、祝福されますから、イシュマエルの子孫も産み増えていきました。イシュマエルは弓を射る者となり、カナンの地の南の方や東の方で生活するようになります。
このイシュマエルから生まれた子孫がアラブ民族(アラビア人)です。ですから、イスラエル民族とアラブ民族は今もなお戦争しているのです。今から約4000年前のイサクとイシュマエルという二人の関係が、今もなお続いているのです。このように、聖書の中には今もなお続いている問題が記されています(『聖書のお話を中心とした礼拝』 p.116~p.117)。
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